研究機関
(一般財団法人発達支援研究所)
発達障がいの人もそうでない人も
ともに自分らしく生きられる居場所を作り
多様性をつなぐ足場づくりをめざします。
BUSINESS FEATURES
事業の特徴
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POINT1
ネット上のまちづくり
「発達障がい」にかかわる人はみんなこの問題の「当事者」。発達障がい者自身、その家族、支援者、教育関係者、研究者など、さまざまな人がこの問題にそれぞれの思いから取り組んでいます。研究所はお互いの経験や思いを語り合い、柔軟に多面的に発達障がいを考えてこの問題に取り組むための「ネット上のまち」として「はつけんラボ」を運営しています。
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POINT2
関係者への支援
支援経験をお互いに交流して学び合い、ひとりひとりの子どもにあわせて柔軟な支援を模索する場として、研究所では年にのべ1万3千人以上の支援スタッフを対象に研修を行ってきました。またネットを通じた支援として、発達障がいや就労支援に関するさまざまな公開講座、障がい者への生涯教育の場「みんなの大学校」と連携した大学レベルの教育の提供などにも取り組んでいます。
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POINT3
研究活動
研究所では発達障がい者と定型発達者の相互理解に基づく共生関係を目指して、「当事者視点に注目する」「外側からの客観的な理解と内側からの主観的な理解を行き来して考える」「特性をその人が主体的に生きる足場と考える」視点を大事に、さまざまな理論的・実践的研究を続けています。「当事者視点を理解する」ための「逆SST」という新しい支援の実践も、そんな実践的研究から生まれました。
INTERVIEW
自分らしく生きる条件のひとつとして
「障がい特性」を考えてみたい
限界のないひとなんていません。自分の身体も、生まれ育った過去の環境も、いまさら取り換えることは不可能。障がいのあるなしにかかわらず、良くも悪くもそれが「私が生きていく」ことの逃れがたい条件です。
男性という特性をもって生まれ育った人が「お前の特性は間違っている」といわれても困るように、「発達障がい特性は間違っており、正しい定型の特性に合わせるべきだ」といわれても、無理があります。無理を重ねると、二次障がいの危険性が増していきます。
障がいのあるなしにかかわらず、自分の特性・個性を足場に、自分らしく生きる道を探すこと。そのことを大前提としてお互いの間に生じるかもしれない困難を調整しあう道を探すこと。
それがひとりひとりの違い、多様性を前提とした「共生」への道だと思います。
そのためにはお互いに相手を理解し合うことも欠かせません。そんな「対話的な支援」の在り方を、これからも模索していきたいと考えています。
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